日本から数ヶ月ぶりにオーストラリアに帰ってきたら、バルコニーにあったバーベキュー (BBQ) グリルがなくなっていました。
きな男に尋ねると、知り合いにあげたという。最初、エッ? と驚きましたが、すぐに良かった! と安堵の気持ちに切り替わった私。
数年前にスルメを焼いたのが最後かな~? 長年ほとんど使われないままバルコニーに鎮座していましたから、手放して正解でした。新しいご主人の下で活躍してもらった方がBBQグリルにとっても幸いなことなのです。
我が家のBBQグリルはコスパ最悪でした
留守にしている間になくなっちゃったので、実物の写真がありませんが、我が家にあったBBQグリルはこんな感じのでした。↓
存在感ありすぎ。小型のプロパンガスを使う大型BBQグリルです。オーストラリアではポピュラーです。ステンレス製なので値段もそこそこしました。キャスターが付いているので、庭やバルコニー内での移動は可能です。
何せ、「オーストラリアと言えばBBQ」、「BBQといえばオーストラリア」と合い言葉になるくらい、BBQはオーストラリアの文化になっているので、ないと恥ずかしいよね (笑)・・・ということで10年くらい前に購入。バルコニーが割と広いので置くスペースもありましたし。
しかし、使った回数は・・・両手で数えられるくらい。コスパが超悪い買い物でした。あくまでも我が家の場合ですけどね。普通のお宅はもっと使用頻度が高いはず。
考えてみたら、
■我が家は肉食じゃない
きな男は多少食べますが、私はほとんど食べない。BBQは肉だけを焼くものではありませんが、主役はやはり肉です。実際、オージーのBBQは肉・肉・肉のオンパレードです。身内だけまたは日本人だけでBBQするときは、魚貝や野菜も焼きますが。
■掃除が大変
使った後の掃除が手間です。オージーはヘラでこすって終わりって人が多いですが、もう少しきれいにしたいタイプなので気になるのです。油汚れはグリル部分だけではなく、フタの裏側やサイドの置き台にも飛び散ります。また、グリルの下に砂みたいなのを敷いているので、油が落ちて汚くなったら取り替える必要があります。
■プロパンガスを使う
我が家は室内はオール電化。所有していたBBQグリルは小型のプロパンガスを使うので、火の元の心配が一つ増えます。それに長期間留守にすることが多いので気がかりです。また、使おうと思ったらガスがなくなっている、なんてこともあります (ガスの残量を測定できる便利なゲージがあるようですが)。ガスの容器も重たいですしね。
■場所を取って目障り
いくらスペースがあるからとはいえ、使わなくなったものが鎮座していると目障りになってきます。大きいし、見た目が無骨だし、カバーを掛けると、何かそこに大きい物体あります感が余計強調されます。
BBQグリルの良いところ
もちろん、BBQグリルがあると重宝するのは確かです。
■お手軽なパーティー・ツール
BBQパーティー!!! BBQグリルの一番の活躍の場はやはりパーティーですね。人が集まって食事をするときは、BBQは準備も調理もラクなのでお手軽です。和気あいあいと団らんできる雰囲気に一役買います。
■室内に煙や匂いが充満しない
BBQグリルは屋外で使うので、それほど煙や匂いを気にする必要がありません 。室内でも肉や魚を焼くことはできますが、量が多くなると煙が充満して火災報知器が鳴ったり、匂いも気になります。
■停電時でも調理できる
ガスを使うので停電時でも調理できます。我が家のグリルもそうでしたが、大型グリルになるとサイドにコンロが付いているタイプが多いです。卓上コンロの固定型みないなものです。なので、グリルとコンロを使えば、停電時でもお湯を沸かしたり調理も可能です。
しか~し、我が家は来客が少ないし、停電しても卓上コンロがあります。そもそも大勢でBBQやることが少ないし、やりたければアパートのプールサイドに共有のBBQ設備とテーブルセットが2組あるので問題ないのです。
BBQグリルを選ぶポイントは使用頻度・サイズ・種類
BBQは簡単で食べ応えがあるし、パーティーなどの団らんの場にはうってつけなので、確かに来客時は重宝します。オーストラリアに来たからにはBBQを楽しんでもらいたいとも思うので自宅にグリルがあれば便利なのは確か。
我が家も住むところが変わって、そこに共有のBBQ設備がなければ、やっぱり欲しいと考えが変わるかもしれません。
そのときは、卓上型または折りたたみ式の小型タイプで、燃料もプロパンガスや炭は面倒なので電気またはカセットガスボンベ式がいいなと思っています。日本にも使い勝手が楽々なカセットガス式バーベキューグリルがありますね。↓
今は、便利な電気式のBBQグリルもありますよね。ホットプレート並みの手軽さで本格的なグリルが楽しめるのが魅力です。BBQコンロで有名なWeberはオーストラリアでも人気です。↓
あるいは、炭受けトレイ(アルミ深皿)を使い捨てできて後片付けがラクなこんなセット商品もあります。↓
2,3人だったら、コンロ、スタンド、アミ、燃料、着火剤がセットになったアルミホイル製の使い捨てタイプで済むかもしれません。↓
BBQグリルにはいろんな選択肢があるので、使用頻度を念頭に、サイズや種類が適切かを購入前に吟味したいものです。
少なくとも、我が家にあったBBQグリルはサイズも種類も使用頻度に見合っていませんでしたね。手放してよかったのです。気分もスッキリしました。
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BBQグリル・・・それは我が家で一番出番のない代物でした。
たまに使うからと長年鎮座してスペースを占有し、挙げ句の果てには目障り扱い。使用頻度が低すぎて出番がないBBQグリル様には申し訳ないことをしたものです。
BBQグリルが欲しいと思ったら、購入前に使用頻度を念頭にサイズや種類が適切か、本当に必要かをよ~く検討しましょう。
最初は頻繁に使っていたとしても、ライフスタイルや環境、嗜好が変われば使わなくなってしまうものも出てきます。パフォーマンスを発揮し切れていないモノは、手放してもっと活躍の場を与えてくれる持ち主に渡ったほうがいいのです。