更年期の症状の出方は個人差が大きくて、生活に支障をきたすほど症状が重い人もいれば、まったく感じない人もいると聞きます。そういうことを聞くと、症状が重く出るのは少なからず性格も関係してるのかな? と気になりますよね。
更年期の症状の度合いに性格が関与しているのかどうか調べてみました。
更年期症状の度合いを左右する要因
更年期症状の重さの違いは、身体的な要因、環境的な要因、心理的な要因が複雑にからみあって起こると考えられています。
身体的な要因 (卵巣を含む体の変化)
エストロゲンが急速に減る人は症状が重くなり、緩やかに減少する人は症状が軽くすむケースが多いようです。また、体の各組織の機能低下の差、ホルモンの変調に対する適応能力の差、以前から自律神経が失調ぎみかどうかも影響します。
環境的な要因 (環境 (社会文化的) の影響)
更年期は、家庭では子どもの受験や子離れによる孤独感、親の介護、夫の転勤や定年、夫婦関係の希薄などの問題が重なる時期であり、職場、親類、近所の人たちとの人間関係などの環境的要因がストレスとなって症状を重くすることもあります。
心理的な要因 (性格に基づく影響)
「きまじめ」「神経質」「完璧主義」な人や、ストレスに弱い人は症状が重くなりやすいと言われています。また、周囲の理解が得られず、自分一人で抱えこもうするタイプは、症状が出ると治りにくく時間がかかるとも言われています。
上記3つの要因ついては、多くの書籍やネット上の医療関係者による情報でも語られていることです。
更年期症状の強さの出方の違いには、身体的な要因を別にして、少なからずその人の性格が影響してくるようです。そして、置かれている環境によるストレス、そのストレスに対する耐性が弱いと症状が重くなりやすいということです。なんとなくうなずけますが。
私の場合、うつ状態や不眠、不安にかられるなど、生活に支障をきたすほど重症な症状はないですが、閉経前の生理不順、ホットフラッシュ、イライラ、性交痛など典型的な症状は体験しています。
性格については、「きまじめ」「神経質」「完璧主義」かと問われれば、「きまじめ」ほどではないけど「まじめ」はまじめ、「神経質」というよりは「几帳面」、「完璧主義」はどうかな~、若い頃はまさに「完璧主義」の傾向がありましたね。完璧を目指していつも頑張りすぎていたような気がします。ということで、症状が出やすい性格に立派に引っかかってますね、ハイ。
ですが、「完璧主義」についてはかなり薄らいできました。海外に出て、いろんな国の人を見ていると (いい意味で) みんな適当なんですよね。「何をそんなに頑張ってるの?」「もっと気楽に行こうぜ!」ってな感じです。ギスギスしていないというか。
日本にいると、自分のことで精一杯で、他人に構ってる余裕なんてないところがありますが、ここオーストラリアにいると、ちょっと立ち止まって地図を広げていると、「どこ行きたいの?」と声かけてくれますし、階段や段差のあるところで重い荷物を引っぱていると、どこからともなく援助の手が伸びてきます。まったく知らない人でも目と目が会うと常に笑顔が返ってきます。それがとても自然なんです。
電車やバスが遅れたりキャンセルになるのは当たり前なので、駅員やドライバーに詰め寄る人なんていません。修理を頼んで約束の時間に来る業者はまれ。「遅れるから」という連絡すらありませんから。どたキャンは日常茶飯事。
日本では考えられないですよね? 私もかなり鍛えられました。
すべてに完璧を求めるなんて無理なんです。1つのことも完璧にはいきませんから。予定どおりにことが進まないことはしょっちゅうなので、いちいちイライラしてたらこの国では暮らしていけません。それを差し置いても、この国の人々の寛大さと精神的なゆとりには魅了されます。
きな男による影響もかなり大きいです。
オージーもきな男も「世間体?」「人の目?」・・・「何それ?」 です。自分は自分じゃないか、他人と同じことをして何がおもしろいの? って発想です。そういう人たちはストレスが少ない気がします。
世間体や人の目が気になる人は、『年の差カップルが悩む「世間体」や「人の目」って気にする価値あるの?』も参考にしてください。
性格はそう簡単には変えられませんが、少し違う世界を眺めると固定観念が変わります。何も外国に行かなくてもいいです。自分の周りに、いつも笑顔でたたずまいに余裕があって堂々としていて、いいなあっていう人いませんか? いたら手本にしてみるといいと思います。
ストレスを増やさないために
更年期の症状が軽い人の性格は、重い人の逆、とは単純には言えないと思いますが、まじめすぎない、細かいことを気にしない、何事も完璧にやろうとしない、ということでしょうか。いずれもストレスを増やさないための重要な要素でもあります。
ストレスが多すぎることはさまざまな元凶になり得るので、私が心がけていることは、「負担になっていることを減らす」ことと「自分が気持ちいいと思うことを増やす」ことです。
負担になっていることを減らす
・仕事量を減らす・・・経済的に許されるのであれば、思い切って仕事を減らすことで大きなストレス解消になる
・無理している人づきあいを減らす・・・人間関係は大きなストレス。建設的ではない人づきあいはしない
・あふれているモノを減らす・・・周囲にモノが溢れているだけでストレスに。断捨離してすっきりさせる
・家事を減らす・・・家族に分担してもらう、週末は外食する、プロのサービスを利用するなど、自分の負担を減らす
・人目を気にしない・・・人は人、私は私で無理して周りに合わせない
自分が気持ちいいと思うことを増やす
・趣味の時間を増やす・・・夢中で没頭できる趣味は何よりのリラックスアイテム
・適度な運動でリフレッシュできる時間を増やす・・・運動している最中は頭を空っぽにできる上、健康管理にもなる
・家族や信頼できる友人たちと共有する時間を増やす・・・一番信頼できる人たちと費やす時間はそれだけでこころの平安になる。いくらでもベタベタしてください。
もちろん症状がひどいときは、専門医に相談するのが一番安心です。不安というストレスを軽減できますから。更年期の症状で悩んでいるのはあなただけではないので、安心してください。