最近、寝室を分けました。
不仲になったから?
・・・ではなくて、睡眠の質が低下して体調も気分もすぐれない日々が多くなったからです。
しかも、よく眠れないことをきな男に八つ当たりすることが多くなって、そんな自分も嫌になったので、大きな喧嘩に発展する前に、相談の上、別室で寝ることにしました。
睡眠の質を下げている要因
一つのベッドに一緒に寝ている我が家。
2人とも、いびきや歯ぎしりはの問題はありません。ひどく疲れているときや飲酒後は高いびきすることがありますが、たたけばすぐ治まるので、かわいいものです。
我が家の場合の大きな要因は以下の3つ。
1. 就寝時間の違い
私 : 起床 5時 就寝10~11時
きな男: 起床10時 就寝 2~3時。しかも、昼寝はたっぷり3~4時間。
(補足: 寝室にはドアを隔てて専用の洗面所・トイレがベッドのすぐ横にあります)
いくらカップルといえども、それぞれの生活スタイルがあるので、きな男にもっと早く寝ろとか、起きろと言う気はまったくありません。むしろ、時間差があった方が自分の時間を作りやすいので歓迎している側面もあります。
ただ、それによって睡眠の質に及ぼす影響が少なからずあります。
きな男は深夜にベッドに入ってくるので、音に敏感な私はそこで目が覚めます。そのうえ、寝つきが悪いのか何回も寝返りを打つし、トイレに起きる回数も多いので、そのたびに振動や音が伝わってきて私もしばらく寝つけません。
また、私が就寝中に、きな男は夜な夜な、毎日食べている自分専用のスープに継ぎ足し調理をしたりするんですよ。寝室はキッチンの隣なので、材料を切る音や洗い物の音が響くので、寝入りの時は眠れないし、寝ている最中に目が覚めることもあります。
そのことについて文句を言うと、私が早く寝すぎるからだよ、という反応。それでも、それ以降は私の就寝前に済ませてくれるようになりました。歯磨きや洗面は以前から私が寝る前に済ませてくれるきな男でしたが。
逆に、早起きな私が立てる音や振動がきな男に迷惑になっているんじゃないかとも思います。きな男から苦情は出たことはないものの、少なからずあるはず。
数年前までは、寝返りや音に反応して目が覚めてもすぐ眠りに戻れたものですが、歳とともに変わってきています。
2. 体感温度の違い
私 : 暑がり(大きな原因は更年期のホットフラッシュ)
きな男: 寒がり
寒い時期は問題ありませんが、夏の暑い時期に就寝時間が一緒になることがあると、私は寝入りにクーラーが欲しいけれど、きな男は寒がります。
なので、私がリビングのソファでエアコンをつけて寝たり、きな男が時間をずらして寝たりすることもありました。
高齢になればなるほど、寒がりになる傾向があるのは自分の親や回りの高齢者を見ていれば分かるので、きな男の年代を考えると文句を言ってもしょがないし、言うべきでもないです。
年の差が大きい上に、私が更年期のホットフラッシュに悩まされているので、なおさらきな男との体感温度が開いてしまっています。
いずれにしても、快適だと感じる温度が夫婦で違った場合、ストレスや体調不良のきっかけにもなり得ます。
エアコンについては、寝室のみならず、リビングなどの共有スペースでも言えることで、エアコンをつけるかどうかや設定温度で頻繁に意見がぶつかることも。
3.加齢による睡眠パターンの変化
「私の更年期症状: 寝つきが悪い・夜中に目が覚める」でも書きましたが、
睡眠のパターンは加齢に伴って変化していき、中高年になると若いときのようなリズムで睡眠をとれなくなっていきます。
個人差はあるものの、中年期以降は途中で目を覚ましたり、なかなか深く眠れなくなり、さらに加齢が進むと、少し眠って少し起きるという睡眠パターンになります。
つまり、加齢にともなって、徐々に睡眠時間が短くなり、夜中に目が覚める回数も増えるので、眠りが浅くなるということ。
だから、高齢者は昼間いつもうとうとしているのかも。
たしかに、私もきな男も寝つきが悪かったり、夜中に目が覚めたり、いったん目が覚めるとなかなか眠れないことが多くなりました。
それが、眠りの質を下げている大きな要因の一つであることは間違いありません。
睡眠不足は夫婦の不和のもと
私ときな男のような中高年は若いときのような睡眠の質を求めてはいけないということは分かりますが、毎日の睡眠時間が一緒に寝ている相手の影響を受けてストレスに変わってしまっては、体も心も疲弊します。
十分な休息がとれずに寝不足になると、頭痛はするわ、イライラするわ、思考力もエネルギーも低下するわ・・・でいいことありません。
イライラすると相手にあたったり、些細なことでもめごとになります。挙げ句の果てには、眠れないのはあんたのせいだ! と一方的に決めつけて、大喧嘩に発展したり。
そんなことになるのは分かっているので、睡眠不足に耐えて同じ寝室で眠ることはいいこととは思えません。
寝室を別にすれば、加齢による睡眠パターンの変化によって眠りが浅くなるのは避けられないとしても、一人で眠る方が相手の影響を受けないのでストレスが減ります。
不仲になったから寝室を分けるのではなく、不仲にならないために寝室を分けたほうがいい場合もあるということです。
寝室を別にしたら
今でも、4時頃に目が覚めてそれ以降眠れないことが多いですが、自分のタイミングで邪魔されずに眠られるので、眠りの質が向上しているのは確かだし、気分的にも安定しています。
たとえ寝不足な日があっても自己責任なので、きな男のせいにしたくなることもありません。
きな男も明かりをつけながら思う存分読書を楽しめているはず。
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私の祖父母も両親もそうでしたが、夫婦の年齢が高くなるほど寝室を別々にする割合も高くなるというデータがあります。
理由はさまざまですが、その一つが睡眠時間の確保にあることを実体験しています。
程度の差はあれ、お互い眠りの浅い中高年層なのだから、眠れない同士が同じ寝室で睡眠を干渉しあうよりは、相手に左右されずに少しでも睡眠時間を確保できるように寝室を分けた方がお互いのためです。