五十肩は繰り返すの?

更新 2019.06.3

五十肩は繰り返すの? 更年期世代も気になる肩の痛み

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私の更年期症状: 五十肩」にも書きましたが、2年ほど前に右肩が五十肩になり、治るまでに約1年半かかりました。

そして今から半年前に、今度はきな男が両方の肩(最初右肩、1ヶ月後に左肩)に五十肩の症状を訴え始めました。

え~、きな男はとうに両方の肩に五十肩を経験していると聞いていたので、五十肩は何回も繰り返すのか、とその時不安になったので調べてみました。

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五十肩は繰り返す?

結論を言うと、五十肩は同じ肩には繰り返しません

専門医のお言葉を引用します。↓

五十肩は通常、片側にだけ発生し、回復後に同側に再発することはほとんどないため、強い肩の痛みを繰り返して訴える場合は、他の疾患との鑑別が必要となる。
(出典: 東北大学整形外科教授 井樋栄二@東北大学整形外科教室  

五十肩は普通、ひとつの肩について一生に一度しか起こりません。左右の肩で、時期がずれて起こることはよくありますが、3年前に右肩が五十肩になって、今年、同じ右肩がまた五十肩になるということは、普通ありません。
(出典: セコメディック病院 整形外科部長・副院長 渡辺公三先生@おとなの安心倶楽部 

よく、「以前も五十肩になった」と言う人がいますが、五十肩は繰り返しません。同じような症状が出たら、別の病気を疑うべきでしょう。
(出典: 大阪府済生会吹田病院の黒川正夫院長@yomiDr.

「五十肩は同じ肩には繰り返さない」と分かっただけでもホットしている私。

経験した人は分かると思いますが、腕を上げたり、後ろに回す動作ができなくなり、痛みも伴います。そして、完治するまで長期間かかるのでけっこう生活に支障をきたします。

できれば五十肩は避けたい症状ですが、原因が分かってないんですよね。困ったものです。

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五十肩に似た肩の疾患

同じ肩に五十肩は繰り返さないのに、似たような痛みが出た場合は、別の疾患の可能性を疑う必要があります。

五十肩の症状に似た代表的な肩の疾患を2つ紹介します。

石灰沈着性腱板炎(石灰性腱炎)

40~50代の女性に多く見られる肩の疾患です。
まさに更年期世代じゃないですか。更年期の女性は知っておいて損はありません。

突然、肩に急激な痛みが起こって、一睡もできなかったという症状で始まることが多いそうです。

原因は、肩関節の周り(具体的には、肩腱板内)に石灰がたまって炎症を起こしているからです。

石灰は最初ミルク状ですが、時間とともに硬くなり、たまって膨らんでくると痛みが増していきます。そして、腱板から滑液包(関節の周囲にある袋)内に破れ出るときに激痛になるということです。

症状には、急性型(発症後1~4週、強い症状が出る)、亜急性型(中程度の症状が1~6か月続く)、慢性型(運動時痛などが6か月以上続く)があります。

ほとんどの場合は、ステロイド剤と局所麻酔剤の入った注射を打って痛みを取る方法や、腱板に針を刺して石灰を吸引する方法で治りますが、亜急性型と慢性型では、石灰が石膏状に硬くなっていると炎症が消えずに痛みが続いて、肩の動きに支障がでるので、手術で摘出することもあるそうです。

肩腱板断裂

40歳以上の男性(男性62%、女性38%)、特に60代の男性の右肩によく発症するようです。

簡単に言うと、肩の筋が(完全または一部)切れて五十肩のような症状が出ます。

原因は、明らかな外傷によるものが半数で、残りははっきりとした原因がありません。仕事で肩を酷使する男性に多いので、肩の使いすぎと老化が原因かもしれないということです。

治療は、注射と運動による保存療法と、それで治らない場合は手術をすることになります。

半年前に発症したきな男の肩の痛みは、まさに「肩腱板断裂」でした。

医者に「急に何か激しい動きをしなかった?」と聞かれ、その場では思い当たる節がなかったものの、その後思い返してみると、「アレかな?」と思う場面があったと。

肩の痛みが発症する数日前のウォーキング途中で、公園にあった鉄棒で何十年か振りに懸垂をやったのだと。もちろん懸垂は1回もできなかったらしい。それはそうだろうよ、私だって無理なんだから。

たぶん、普段やらない懸垂を無理にやろうとして過度の負荷がかかったのが原因ではないかと、自分で分析していました。それが本当の原因かどうかは分かりませんが。

手術をすすめられましたが、本人は注射と薬とリハビリで症状を和らげる選択をして、現在も回復を待っているところです。

=====
五十肩は同じ肩には繰り返しません。覚えておきましょう。

すでに五十肩を経験しているのに、同じ肩に同様の痛みが出た場合は、別の疾患が疑われるので、早めに整形外科を訪ねた方がいいです。

専門医が診察すれば、レントゲンやCT、MRIなどを使って診断がつくので、それぞれに対応した治療を施してもらえます。

痛みや症状が治らない場合は、手術になるので、そうなる前に早めに相談しましょう。

【関連記事】
私の更年期症状: 五十肩

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