年の差カップルに対する世間の目は、偏っていたり、奇異な反応を示すことが多いです。
それに敏感に反応して、ついつい世間体の罠にはまって自分を苦しめている人も多いのではないでしょうか。
「世間体が悪い」「世間体を気にする」「世間体をはばかる」とよく言いますが、そもそも「世間体」って何でしょう。
「いい年してそんな派手な服装してみっともない (世間体が気にならないの?)」「恥ずかしくないように大学ぐらい出ておけよ (世間体が悪いから)」「定職にも就かないで・・・(世間体が悪い)」などと親から言われたことありませんか?
いずれも「他人からどう思われるか」が基準になっていますよね。
どうして他人の評価が気になってしまうのか、それほど世間体って価値のあるものなのか考えてみましょう。
世間体を気にするのは多数派の常識の枠に収まって安心したいから
人は自分をよく見せたい、嫌われたくないと思うものです。
多数派や常識の枠に収まっていれば安心で、そこからはみ出していると不安になるのです。
そういう人は、年上の彼と真剣につきあってるけど、親や友達はどう思うだろうか・・・オジさんとつきあっていると思われるんじゃないか、金目当てと思われたらどうしよう、親子ほど年が離れた人とつきあうなんて気持ち悪いと思われるんじゃないか・・・と先回りして心配します。
つまり、周りの人の評価や嫌われることが恐いのです。
年の離れた彼とつきあっていることは、多数派の枠から外れているから、恥ずかしいとか、他人から変な目で見られるのが嫌だという感情が生まれるのだと思います。
世間体を気にすることは、他人軸で物事を判断していることになります。
この時点ですでに自分の人生が他人に支配されていると言えます。
本当に大切なのは何かを考える
「他人からどう思われるか」と「自分がどうしたいのか」、大切なのはどちらですか?
人目を気にして、愛する彼が二の次になっていませんか?
それとも、世間体のために彼を諦めるのでしょうか?
『年の差カップルの悩み「親の反対」は親の気持ちを知って対処する』でも、年の差カップルの親が反対する理由の一つに「世間体」があるとお伝えしました。親は、子供の幸せよりも、自分に対する他人の評価を気にしてしまうのです。親子ほど年が離れている人と結婚するなんて・・・親戚やご近所がどう思うだろうかと心配し、一番大切なことを見失っています。
自分の人生は自分で決める
最初は、自分で大きな決断をすることは恐いものです。周りの反応をもとに決めておけば、責任逃れができるようで気分的に楽です。でも、他人は責任をとってくれません。
結局、どんな結果になっても、自分で決断する方が悔いが残りません。
世間体を気にして自分の行動を変えてしまうことは、自分の意思ではなく他人の期待に応えようとすること。
したがって、世間体を気にしてい生きるということは、「他人が期待する人生」を生きるということです。自分の人生を他人に委ね、自分の意思は後回しになっています。
自分の幸せにいちいち人の同意や承認が必要でしょうか?
少しの勇気を持って、自分の人生を自分で舵取りできるようになれば、他人の偏見や評価に左右されなくなります。
真剣なつきあいをバカにされたり、陰口をたたくような人とはつきあわなくてもいいです。そんな友達要りませんよね。世間体を理由に反対する親もそうです。距離を置きましょう。
大切な彼と堂々とした態度でいれば、周りの評価も変わってきますから。
世間体や人の目を気にして何かいいことあるの?
よ~く考えてみましょう。
世間体とは「他人からどう思われるか」という周りの評価を重んじた表面的な見栄にすぎません。
世間体を気にして何か得するでしょうか?
例えば、20歳以上年上の彼とつきあっていて結婚したいけれど世間体が気になってできないとします。
世間体を気にした先には何があるでしょうか?
恐らく彼との別れではないでしょうか。
あなたは、大勢に収まったことで一時的に安堵するかもしれませんが、世間体と引き替えになるのは、あなたの大切な彼です。
世間体は、あなたの歩みを妨げ、足を引っ張ることはあっても、後押ししてくれることはありません。
世間体という実態のないものにおびえて前に進めなくなります。
自分のプラスにならないものを気にすることに何の意味があるでしょうか。ストレスになるだけだし、時間の無駄です。その時間や労力を大切な人に向けましょう。
世間体や人の目を気にしないで生きていくと・・・
人生もっと楽になります。
自分が生きたいように生きられるようになります。
大切な彼との絆が強まります。
嫌な人たちと無理してつきあわなくてもいいのでストレスが減ります。
世間体や人目を気にせずに生きている人は、人にどう思われたって気にしないし、嫌われることを恐れません。それより、自分の意思に従ってやりたいことをやります。そのほうが人生が何倍もラクに楽しくなるからです。他人に自分の人生を振り回されたくないのです。
日本人は、世間という集団の中で突出しないように、周りに目を配りながら調和することを重んじる社会の中で長年暮らしていますから、世間体を気にしてしまうのは仕方のないことかもしれません。
私もきな男に会うまでは、そうでした。
きな男とつきあい始めた頃は、20歳も年の離れた人とつきあっていることをなかなかおおっぴらにできないでいました。
でも、世間体なんてこれっぽちも頭にないきな男は、いつでも私と手を組んで堂々とデートしてくれたし、知り合いや友人の前でも常にぴったり寄り添ってくれました。
これほど常識や他人の目にとらわれない懍とした人に出会ったのは初めてでした。そこまで自分を大切にしてくれるきな男を見て、人目を気にして2人の関係をオープンにできなかった自分を恥ずかしく思いましたね。きな男に対してなんて失礼なことをしていたのかと。
彼に会えたことで、私も少しずつ世間体の呪縛から解放されていき、自慢のきな男を一人でも多くの人に知ってもらいたいと思えるようになりました。
世間体を気にする自分を変えたいと思っていてもなかなか変えられない人も多いと思います。周りの評価や嫌われることへの恐怖心があるからです。
ですが、自分にとって一番大切なことは何かを考えて決断していけば、価値のない世間体や人の目なんて気にならなくなります。
それでもまだ気になる人は、世間体を気にせず頑張ろうとする人たちをけなさいことから初めてみてください。