毎年5月の第2日曜日は「母の日」です。
ちなみに、オーストラリアも母の日は同じく毎年5月の第2日曜日。
日本では、母の日といえばカーネーションですが、ここオーストラリアは「菊」です。
菊は英語で「chrysanthemum」。略して「mum」(マム: ママ、おかあさんのこと) ということから、母の日には花屋さんに菊がたくさん並びます。最初この光景を見たとき、日本で菊といえば「仏壇」「お墓」のイメージしかなかったので、なんか地味、渋いと感じたものです。
さて、私の母は今年74歳。
これまで、母の日ギフトといえば、定番の花がほとんどだった私。
ここ最近もやはり定番は「花」です。
一度奮発して2万円ほどする大型の胡蝶蘭を贈ったことがありましたが、大きすぎて置き場所に困ったと苦笑しておりました。ランの花は私の好きな花でもあります。値段は高めですが、花持ちがいいですから長く楽しめます。庭いじりが趣味の母なので、室内用の鉢植えの花もマメに手入れして次の年も花を咲かしているみたいです。
「花」だったらサイズや金額に関わらず何を贈っても喜んでくれます。私もギフトに花贈られたら単純にうれしいたちです。
何が欲しいと尋ねても、「なんもいらない」といつも返答が帰ってきますが、昨年はめずらしく「血圧計」のリクエストがありました。たまたま実家に帰省していたのでリクエストしやすかったのかも。
それまでも腕に巻くタイプの血圧計を使っていましたが、もっと楽に測れるタイプの血圧計を友達の家で見つけて触発されたようです。高血圧ぎみなので、医者から毎日血圧を測るように言われているらしく血圧計は必須アイテムな母。
こんな血圧計です。
別モデルもあります。
欲しいもののリクエストがあると、それに応えられるので贈る側もうれしいし、選ぶ手間暇がないので楽です。
その前の年も、母の日の時期に実家にいました。最近少しずつ歩いているというので、何を履いているのか見たら、なんかごつくて重そうな男性用のランニングシューズ。母は足がでかく (25センチ) 幅広なので女性用を探すのが難しいことが多いのです。
一緒にショッピングセンターに行って、脱着が楽な「ウォーキングシューズ」をプレゼント。やはり履き物は、多少高くても実際に履いてみて安全で履き心地のいいものが一番です。70代の高齢者だから見栄えよりも安全性優先とはいいながら、母は自分の好みの色やデザインがあるらしくしっかり吟味していました。
このモデルです。
さて、今年はまた花を贈ります。今回はこちらの花を注文しました。 『デンドロビューム「花見月」』。またまたランです。
7月に帰省した際に、一緒に食事や温泉旅行にも出かける予定です。
遠く離ればなれに暮らしているので、一緒に過ごせる時間は貴重です。帰省した際に、食事を作ってあげる、一緒に外食する、買い物する、近場の温泉に行くなど、とにかく一緒に時間を共有することが何よりのギフトだと感じている今日この頃。
若い頃は自分優先で実家とは距離を置いていた私ですが、親が高齢になって会う度に小さくか弱くなっていく姿を見ると、なるべくそばにいる時間を持ちたいと思うようになりました。
田舎なので近所や親戚づきあいが緊密で毎日誰かしらと行き来しているし、畑作りや趣味の裁縫があるので、寂しい思いはしていないようですが、実際母の顔を見れば私も安心できるというもの。
70代の母と「一緒に時間を過ごす」ことは自分へのギフトにもなっているので、母の日に限らず増やしていきたいです。