今日は母を病院へ送迎。定期的に内科、整形外科、耳鼻科に通う病院好きな母。
実家ではつい最近まで、泊まりがけで留守にする以外は外出時にいちいち鍵などかけないのが普通でした。
しかし、父が入院して母一人で生活するようになったので、長時間家を空けるときは必ず玄関の鍵をかけて出かけるよう、口うるさく私が言うもんだから、今は渋々それに従っている様子。
それでも最初の頃は、「(隣町の)A病院にいくときは近いから鍵かけてないよ。(もっと遠い)T病院に行くときは閉じまりしている」と語っていた母。
・・・絶句。距離の問題じゃないっつーの・・・。
普段一人で病院に行くときは、本数の少ない汽車(電車じゃない)かバスで往復して、少なくとも4、5時間は家を空けているというのに。
まあ、田舎はこんなもんです。自分もこの環境で育ってきましたから。一度も空き巣なんかの被害もなかったですし。
ところがですね・・・空き巣に入られたんです、オーストラリアで。
人生初の経験でさすがに恐かったです。
オーストラリアに渡ってから7、8回ほど引っ越しをしているんですが、2回目の引っ越し先で被害に。しかも1週間後に再び・・・2回立て続けというなんともアンラッキーな経験が。
私は用心深い方なので、出かける前はしっかり戸締まりを確認して出かけるのですが、その日帰宅すると、キッチンのガラスのスライドドアが開いていてカーテンが揺れていたんです。
何か嫌な予感・・・。
と思いながら2階に上がると、寝室と書斎の棚や引き出しがすべて荒らされてモノが散乱している状態。
警察を呼んでも指紋は採取できず、結局犯人は分からずじまいでした。
キッチンのスライドドアの前に設置されているセキュリティードア(網戸全体をスチール製の格子で覆ったもの)は壊されていたものの、内側のスライドドアをどうやって開けたのかが疑問。
まあ、泥棒はいろんな手段を心得ているんでしょう。
パソコンや時計などの金目のものが数点盗まれたものの、たいした被害ではなくて良かったと思っています。
強盗もめずらしくないので在宅時に入られる方が恐いんですよね。
当時、きな男は仕事で長期不在で、私は大学の夏休み期間中で毎日のようにバイトに出かけていたので日中は留守にしていました。
1週間のうちに2回も被害に遭ってさすがに恐くなったので、ものすごい勢いで一人で転居先を見つけて、荷物をまとめ、引っ越し屋を頼んで引っ越しました。
これには後日談がありまして。
家財保険のクレームをしたら、何か怪しいと思われたのか、保険会社から調査員が来ることに。
引っ越し先で待っていると、約束の時間に少し遅れてやってきたその調査官。
間違って、被害にあった以前の家を訪問したのだとか。
そこには既に新しい入居者が住んでいて、その調査員が訪問理由を告げると、その入居者がびっくり仰天した顔で、「実はウチも最近空き巣に入られたんです」と告げられた、と報告してくれました。
やっぱりね、犯人は同一犯で、あの家の鍵を持っているはず。
不動産屋に訴えても鍵を交換してくれなかったんですよね。もしや不動産の社員?それとも私の行動を見ていた近所の人?と、あらぬ想像をしてしまった自分。
私の経験のように、戸締まりしていても被害に遭うことはありますが、最低限戸締まりしていれば、泥棒だって侵入するのに多少時間がかかりますから鍵のかかっていない家よりは入りにくいはず。
このとき速攻で引っ越して正解でした。
引っ越し先は、大家さんの家が建つ同じ敷地内の一軒家だったので安心して暮らせたし、それ以上に、今でも連絡を取り合う素晴らしい大家さんと出会えましたから。