昨年の年末、実家に帰省していたときに、五十肩の治療に通院していた整形外科でついでに骨密度を測定してもらいました。
女性は閉経後、急激に骨密度が低下すると言われています。
骨密度が低下していくと骨粗しょう症になり骨折のリスクが高くなるので、骨折が原因で寝たきりになる可能性も高まります。
50歳を過ぎると、一気にこういう問題が人ごとではなくなるので、気になってはいたんですが一度も測定したことがありませんでした。
今回は自分の骨密度を把握できる機会を得ましたので、測定結果も含めてお伝えします。
検査方法
骨密度の検査方法はいくつかあります。
今回私が検査してもらった方法は「DXAまたはDEXA(デキサ)法」。
2種類の異なるX線を照射して、骨と他の組織のX線の吸収率の差から骨密度を測定する方法で、一般的には背骨(腰椎)や太ももの付け根(大腿骨近位部)の骨の量を計測します。現時点では、骨密度をもっとも正確に測定できる方法とされています。検査自体は簡単で10分もかかりません。
他には、手指の骨の量をX線で測る「MD(エムディ)法」や、
足のかかとの骨の量を超音波で測る「超音波法」など簡易的な方法があります。
より正確に測定したい場合は、DXA法検査が可能な医療機関を受診しましょう。
骨密度測定結果の見方
測定結果はA4用紙で渡されました (拡大できなくてすみません)。
【判断基準】
骨密度測定では、若年成人(20~44歳の健康な女性)と比べてどのくらい骨の量が減っているかを調べます。
測定結果は、若年成人の平均値を100%とし、それに対し自分の骨の量が何%かで示されます。
パーセンテージによって下記のように診断されます。
骨密度が若年成人の80%以上 ⇒ 正常
骨密度が若年成人の70%~80%未満 ⇒ 骨量減少
骨密度が若年成人の70%未満 ⇒ 骨粗しょう症
【私の結果内容】
あなたの腰椎の骨密度は0.946g/c㎡です。
同年齢の平均と比較すると94%です。
若年成人と比較すると89%です。
あなたの大腿骨の骨密度は0.734g/c㎡です。
同年齢の平均と比較すると84%です。
若年成人と比較すると79%です。
*判断基準に照らすと、腰椎の骨密度は若年成人と比較すると89%なので「正常」ですが、
大腿骨の骨密度は79%なので「骨量減少」。
【医師からの一言】
「治療が必要な程度ではないが、骨量が少し減っているので、カルシウムの摂取と運動に励んでください」とのこと。
少し安心。もっと悪い結果を予想していたので。
でも、よくよく数値を見てみると、腰椎も大腿骨も、同年齢の平均をも下回っているんですよね。
大腿骨に至っては、同年齢の平均の84%。
ということは、私は大腿骨の骨量の減りには要注意ということ。
これって、悪化すると下半身の骨折リスク大ですよね。ちょっとビクッとした瞬間。
いくらかかるの?
今回は、自発的に整形外科を受診しての検査でした。
骨密度測定にかかった料金は、DXA法による腰椎と大腿骨の検査料4,500円、画像診断料が2,870円でした。それに、初診であれば初診料が加算されます。
医師が必要と認めた場合は保険がききますが、それ以外は全額個人負担です。
ただし、日本の多くの自治体は、40歳以降の女性を対象に5年刻みに骨密度の検診を行っているので、お住まいの自治体のホームページや保健センターに問い合わせて確認してみてください。
自治体が全額負担または少額の自己負担で受診できる場合がほとんどです。ぜひ利用した方がいいですね。
また、人間ドッグや健康診断でもオプションで検査できます。
一度は骨密度測定を
今回初めて骨密度を測定しましたが、やっておいて良かったです。
自分の骨量が平均よりも少ないことが分かり、少し危機感を覚えることができました。
骨粗しょう症は知らないうちに進行している可能性があります。
症状がなくても自分の骨密度を把握しておけば、早期に予防や治療対策を施せますね。
まだ先の話だから大丈夫、運動しているから大丈夫、カルシウム一杯摂ってるから大丈夫、身長が縮んでいないから大丈夫・・・と勝手に判断せずに、これも一つの自己管理と考えて、一度は測定しておくことをおすすめします。