更新 2018.01.5

高齢の親の趣味はできるだけサポートしようと思う

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どんな世代でも、趣味は生きがいになり、生活に活気が出ます。

働き盛りの世代は、仕事が生活の中心になって趣味に費やす時間がなかなか取れないながらも、仕事以外にも打ち込める趣味や活動があると、ストレス発散にもなるし、生活にもメリハリが生まれます。そんな人は輝いていますよね。

現役を引退した高齢者でも、趣味や地域活動などに関わっている人は、やはり生き生きしています。楽しみや喜びを味わえる趣味や興味があると、多少なりとも老化を減速できるし、そんな親を見ていると家族もうれしいし、安心できます。

結局、親の趣味や活動をサポートすることは、親の自立を促し、家族の負担を減らすことにも繋がるはずです。

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母の趣味

父と違って、母は友達も多く趣味も複数あるので、一人暮らしになっても塞ぎ込むことはありません。
独居老人の引きこもりが深刻化する中、子供の身としては非常にありがたいことです。

母の趣味は裁縫と畑作り、花いじり、それに山菜採り。

今は冬で、畑や花いじり、山菜採りもできないので、裁縫に精を出しています。
若い頃に裁縫学校に通っていたらしく、昔は私の浴衣なんかも自作してくれたし、服のほつれや手直しもチョチョイノチョイです。

今はポーチやショルダーバック、手提げバックなどを暇を見つけては作っています。

以前はもっぱら作ってプレゼントしていたそうだが、友達に作ってあげたバッグがあちこちで評判を呼んで、私にも作って、作ってと友達の友達からも注文が入るようなったらしく、ちょっとした小遣い稼ぎになっているそう。

でも、材料費や手間を考えるとほとんど利益はないらしいけれど、喜んでもらえるのがうれしいようです。

また、実家に帰省すると、畑でとれた新鮮な野菜を食べられるのが一つの楽しみでもあります。

上の写真は、実家の畑の一部で、種蒔きまたは苗を植えてからそれ程経っていない春先の写真です。

母は、春から秋にかけて、トマト、きゅうり、なす、じゃがいも、ネギ、枝豆、レタス、キャベツ、大葉、かぼちゃ、ブロッコリー、カリフラワー、大根などを作っています。

夏から秋までは、基本的な野菜は自給できるので、スーパーで買う野菜は少ないです。

というより、収穫した野菜は母一人では食べ切れませんから、ほとんどは近所や親戚、友達にあげるために作っているようなもの。

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子の都合で親の趣味を取りあげてはいけない

原因は不明ですが、一時期、脚を痛めて病院通いをした母に、「もう畑は作っちゃだめ!」と言い放ったことがあります。

その後リハビリに通って回復したものの、ずっと前から膝が悪いし、だんだんと足腰が弱くなっているのは明らかなので、無理しないで欲しかったから。

でも、私が一方的に作るなと言ったときの、何も抵抗できずに小さくなっている母の姿を見て、何てことを言ってしまったのかと猛反省。

脚が動かなくなった原因が特定できているわけでもないのに、畑仕事のせいにしたこと、そして、結局、面倒見なければいけないのは私なんだからという自分のエゴで、母の大好きな趣味を勝手に取りあげてしまうことは罪なことです。

畑作りって体力使いますからいい運動にもなります。動けるうちは好きなことに精を出してもらった方が、本人は満足いく暮らしができるし、それを見ている家族も安心できます。

たとえ畑仕事で体を壊しても本人も納得いくでしょうから。

母にとって畑は、「作る楽しみ」と「人にあげる喜び」を満たしてくれるものなんですよね。

生きがいの元になっている大切な趣味があってこそ、まだある程度自立した生活ができているのだから、できる限りのサポートをしていこうと決意した場面でした。

高齢者にとっての趣味の効果を考えてみると・・

・うつ病や認知症の予防につながる
・地域・近所とのつながりを維持できる
・楽しみと喜びを味わえる生きがいとなる
・生活に張りが出る
・結果的に生活の質の向上につながる

高齢の親の趣味をサポートするために心がけていること

・親の希望や考え方を尊重する
・趣味の過程や産物を褒める
・負担にならない程度に、たまに親の趣味に参加する・手伝う
・親と交流の深いご近所や友人、親戚に、年に1回は帰省時に手土産を渡し、親の付き合いの風通しを良くする


今、実家の倉庫と冷蔵庫には、秋に収穫したカリフラワーやキャベツ、大根、ネギが保存されています。
車庫には、収穫した大根やカブで作った漬け物樽がド~ンと構え、当然のように毎回食卓に上ります。売ってる漬け物はまずくて食べられないそうです(自慢か?)。それを近所のおばちゃんたちにもお裾分け。

こんな風に、自分が作った産物が他の人にも喜んでもらえれば、作る楽しみも増えるというもの。それが生きがいになっている母を見ていると、少しでも長く自分の趣味を楽しめる時間を持てることを祈るばかりです。

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