私は自分でもきれい好きな方だと思います。
部屋が片付いてないと落ち着かないし、掃除も定期的にやります。
ほとんどのモノは扉が付いた棚や引き出しなどの収納スペースに収まっているので、床やテーブルにモノが溢れていることはめったにありません。
テーブルやキッチンの作業台に仮置きしたモノも、使い終わったらなるべく早く片付けるタイプです。
置きっ放しはすごく視覚のノイズになるので、放っておけません。
なので、我が家は見た目はスッキリしています。
扉の付いた作り付けの収納スペースが結構広いということもありますが。
今住んでいるユニット (日本で言うアパート・マンションのこと) には、リビング・ダイニングルーム、キッチン、ベッドルームが3室。このユニットに2人で住んでいます。
ベッドルームは、専用のバスルームが付いた主寝室を2人の寝室用に、あと2室はそれぞれの書斎に使っています。
リビング・ダイニングには収納スペース2箇所、キッチンには食品庫と戸棚、主寝室にはウォークインクローゼット、各書斎にはワードローブがそれぞれ作り付けで設置されています。
ここにに引っ越してきてから数年は、これらの収納スペースにはまだ空きスペースがありました。が、年々モノが増えていき、いつしかモノがパンパンに詰まった息苦しいスペースに変貌していきました。
オーストラリアに来てから約16年、その間に8回引っ越しをしてきましたが、今住んでいるユニットが一番長くなったので (もうすぐ9年)、モノが増えるのも仕方ないといえばそうかもしれません。
問題は、見た目は片付いているのに、隠れた収納スペースの中身が減らないこと。
目に見えるスペースはすぐ片付けられても、隠れているスペースは後回し。
見えない場所だってきれいに整理整頓したいタチでも、モノが増えてパンパンになるとコントロールがきかなくなります。
捜しものがすぐに見つからないと時間の無駄になります。使いたいものが陰に隠れていて目に触れないと、結果的に新たに買い足してモノを増やすことになります。
隠れた収納スペースがパンパンになる理由を自分なりに分析してみました。
1. 空きスペースを埋めようとする心理
空いたスペースがあるとスペースを埋めたくなりませんか? ガランとしているよりモノが埋まっている方が気持ちが満たされる気がしますよね。「まだ入るぞ!」とばかりに、同じ商品を複数買ったり、似たような商品を買ってきては入れてしまいがち。
収納スペースが広ければ広いほど不要なモノが埋まっていきます。以前の住処はもっと収納スペースが狭かったけどそれでどうにかなっていたのに、今の住居は以前よりも作り付けの収納スペースが格段に増えたというのに、パンパン状態。
そうです、人は空きスペースを埋めようとする習性があるように思います。
2. 見た目重視
私は、目に見える範囲が乱雑だとイライラするので自分の精神衛生上、常に片付けます。
それプラス、目に見える範囲が整っていれば、急に客が来たときでも安心と考えます。そうです、他人にきれい好きだと思われたい、管理が行き届いていると思われたい、という心理も少なからず働いています。
とりあえず見える範囲が重要で、隠れているスペースは客の目には触れないからいいんです。要は見栄っ張り。中身は後回し状態。
住まいはたまに来る客のためのものではなく、そこに毎日住む人のためのもの。当然、住人が快適に住めることを優先すべきですよね。モノを出し入れする収納スペースは、パンパンより余裕があった方が時間も手間も省けます。
3. 万が一に備えて
服や靴、装飾品、家電、リネン、文房具、雑貨など、生活用品は数多くありますが、万が一のためにと、もう使いもしないモノをずっと保管して持っていることないですか? いつか使うかも・着るかも・・・だからとりあえず持っておいたほうが安心って感覚です。
また、なくしたり壊れたときのためにとか、着古したときのためにと、ついつい同じモノを複数買い込んだり、似たようなモノを買ってしまうことも。ついでに、色違いで揃えたり、サイズ違いで揃えたり、なんてこともやっちゃいます。
もちろん、災害に備えた必需品は必要です。
でも、普段使う生活用品で、同じようなモノをたくさん持っていても、一度に使うまたは着用するモノの数なんて限られています。同時に複数必要になることはほとんどありません。そんな簡単には壊れたりほつれたりしません。使えなくなったらいつでも買えるモノがほとんどです。
それに、使っていないモノを保管しておくことは場所の浪費です。万が一必要になった時には時代遅れで着れない・使えないことの方が多いのに。
そして、万が一のためにかくまっていてもその日はほとんどやってきませんよね。
4. 衝動買い
目にしているものが気に入ると、後先考えずに買ってしまう衝動買い。衣類やキッチン用品、小型家電など、同様のモノを持っているのに、こっちの方がいいと思うと買ってしまったり、新しい商品が販売されると目がいってしまったり。
きな男のように、買う物が決まっていて買い物に行くのではなく、買うものはないけれど買い物に行くパターンが以前の私。だから、買うつもりはなかったのに買ってしまい、モノが増えてしまって、とりあえず収納スペースに隠すという結果に。
きな男は私の買い物にはつきあいたくないし、私も一人の方がせかされずに買い物ができて気楽なので、自分用の買い物はいつも一人です。とても危険です。
ずっと隠れた収納スペースを片付けられずにいたのですが、片付いていないのは主に私のスペースです。きな男は元から片付いていました。
きな男の所有物は少ないです。オーストラリアに来る前に、あまりにも気前よくバンバン捨てるきな男を見て、「それも捨てるの?」「それは念のために持っていったら」「それ誰かにあげた方がいいんじゃない」などと、私が止めに入ってました。
モノを増やしてしまうのは明らかに私。身軽になりたいと感じ始めてから、まずはクローゼット内の片付けから始めたのでした。