以前の記事で、虫歯予防には電動歯ブラシとフロスの併用が必須だとお伝えしました。
特に、フロスは歯磨きだけでは取り切れない歯と歯の間の食べかすや歯垢の除去にとても効果的です。
私は普段、糸ようじとも呼ばれる糸状のデンタルフロス (以下、糸フロス) を使っています。こんなのです。↓
糸フロスで十分満足しているのですが、話題になっている電動デンタルフロス (以下、電動フロス) がどんなものか以前から試してみたいと思っていたので、今回日本に帰国した機会に注文してみました。
電動フロスは複数のメーカーから出ていますが、コードレスタイプでレビューや口コミの評判が良かった「パナソニック ジェットウォッシャー ドルツ EW-DJ51-A 」を購入しました。
1週間使ってみた感想をお伝えします。
パナソニック 口腔洗浄器 ジェットウォッシャー ドルツ 青 EW-DJ51-A
外観
使ってみた感想
糸フロスの代わりに使ってみた率直な感想は、普段、電動歯ブラシ + 糸フロスでケアしている私には必要ないな、ということ。
水流の勢いで食べかすは除去できますが、歯垢の除去能力はあまり高くありません。同じ場所に長時間水流を当てていれば多少は取れる感じがしますが、劇的に落ちるわけではないので過度の期待はしないほうがいいです。
糸フロスの方が食べかす・歯垢の除去率は高いです。
カスタマーレビューでは、「歯がつるつるになった」「歯茎の腫れが治った」などの評価も複数見られるので、それなりに効果を実感しているユーザーもいるようです。
そういう効果を感じている人は、恐らく、普段の歯磨きは普通の歯ブラシのみで、フロスは使ったことがないのではと推測します。電動歯ブラシを使っていれば、歯の表面は劇的につるつるになるし、歯茎のマッサージにも効果的な上、糸フロストを併用すれば、食べかすや歯垢をしっかり除去できるので歯肉炎にもなりにくくなります。
なので、電動フロスは、普段の歯磨きは普通の歯ブラシのみで、フロスを使ったことがない人にとっては、それなりの効果を感じるはずです。
その他の使用感
■Good
・食べかすは取れる
・歯茎のマッサージに良い
・矯正器具やブリッジ周辺の洗浄ケアには有効
・歯磨きができない場合 (顎の手術後、日中時間がない等) に、とりあえず電動フロスで洗浄すれば、うがいよりは食べかすが取れるので洗浄力が増す
・防水なので水洗い可能
・コードレスタイプなのでお風呂でも使え、水の飛び跳ねが気にならない
・コンパクト設計で置き場所を取らない
■Bad
・歯垢の除去能力は高くない
・水圧が弱い
・タンクの水が少なくなったときに本体を傾けすぎると水を吸い上げできないので下の歯の裏側の洗浄に時間がかかる
・タンク容量が小さい (130ml) ので、2、3回中断して水の補充が必要
→対策1) 別売りのシリコンチューブ(3mm 5mm)+ペットボトルで大量給水も可能
→対策2) 洗面所のスペースに余裕がある場合は、据置型 (600ml) で強力水流タイプを使用する↓
まとめ
今回、「パナソニック ジェットウォッシャー ドルツ EW-DJ51-A」を購入して使ってみましたが、長年使っている糸フロスと比較すると、この電動フロスは食べかすは取れますが、歯間の歯垢除去はあまり期待できないと感じました。
結果として、
・歯間の食べかすの除去には効果的
・歯間の歯垢を除去する目的で使用しても効果は高くない
というのが私の感想です。
普段、歯のケアは普通の歯ブラシのみで、フロスを使ったことがない人は、この電動フロスを使うと、歯がつるつるになる、歯茎の腫れが治ったなどの効果を感じるのは当然です。
ただし、歯茎のマッサージ、歯列矯正やブリッジのある口内環境、何かの理由で歯磨きができない場合の補助ケアとしては有効に使えると思います。
しかし、私が最強におすすめする普段の歯のケアは、電動歯ブラシと糸フロスの併用です。
電動歯ブラシは普通の歯ブラシに比べると高価なので導入しずらいとしても、せめてブラッシング後の糸フロスはぜひ使ってみることをおすすめします。歯ブラシの毛先が上手く入り込めない歯と歯の間の食べかすや歯垢がすっきりしっかり取れますよ。
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