更新 2017.04.30

結婚もあり事実婚もあり・・・家族のあり方は多様

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オーストラリアには、デファクト (De facto) 制度があります。
「デファクト」とは、日本で言う、事実婚のことです。

事実婚カップルは、結婚しているカップルと法的に同等に扱われ、同等の社会保障と権利が認められます。
これには同性同士のカップルも含まれます。

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私ときな男もずっと事実婚です。
オーストラリアでは私たちは、保有しているビザの関係上、社会保障の対象にはなりませんが。

こちらでは世代に関係なく事実婚カップルが市民権を得ています。
また、事実婚で子供を産んで一緒に育てているカップルもものすごく多いです。

周囲には、かれこれ30年以上も一緒に暮らしている60代の事実婚カップルもいれば、同棲中に子供ができて、そのまま事実婚関係にある20代のカップルもいます。

また、ある家族は、お父さんとお母さん、10歳未満の女の子と男の子という家族構成。
よく聞くと、その子供たちはお母さんの前夫との間にできた子供で、お父さんの方にも前妻との間にもうけた男の子が別の所に住んでいるという家族パターンです。

お母さんの前夫が定期的に子供たちに会いに来て出かけたり、前夫の家に泊まりに行ったりしています (離婚した夫婦に子供がいた場合は、どちらかが親権を獲得して引き取り、もう片方の親には一定期間ごとにその子供に会う権利が与えられます)。

ここのお父さんとお母さんも事実婚カップルです。

もう一組。永住権を取得して長年こちらで生活しているある日本人のカップル。奥さんの10代後半の連れ子の娘と、2人の間にできた幼い娘と4人で暮らしています。でも2人は法的には結婚していません。

どのカップル・家族も一見すれば結婚している家族とどこも変わりません。

そして、「今のままで十分幸せ。結婚という形式にこだわる理由が見当たらない」と答えるカップルが多いのです。

後々、結婚するカップルもいますが、長年、事実婚で暮らしていても、最後まで事実婚でも白い目で見られたりすることはありません。

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日本には戸籍制度があるので、入籍しないことによって生じるデメリットが多いため、法的な恩恵を受けるには、籍を入れざるを得ないのが実情だと思います。

それでも最近は、お互いに自立した同士であれば、戸籍上の結婚という形式にこだわる必要はないと考える人たちが増えてきているようですが。

また、日本では結婚に対する執着が強いですね。結婚を「節目」「けじめ」「責任」と考える人が多いですし、「結婚=両家の契約」という昔からの慣習にとらわれている親族が周囲にいると、本人同士の意思を超越した裁量が働くこともあります。そういう親であれば、籍を入れないことに難色を示すことは容易に考えられます。

私ときな男の場合。
きな男には死別した前妻との間に息子が2人いました。残念ながらその数年後に次男とも死別することになりました。残る長男は私の5歳年下です。

きな男と入籍すると、私から見るときな男の息子はほんの5歳年下の息子、息子から見ると私はほんの5歳年上の母親に・・・!!!???

と考えると、息苦しくなってしまいます。
私ときな男の関係に何も成人した息子を巻き込まなくていいじゃないと思うんですよね。

きな男も同様です。私の父とは8歳、母とは2歳しか違わない訳ですから。

例にもれず、田舎の私の親も入籍しないことを批判してきました。そのことに反抗した私は、しばらく実家と行き来しなかったし、口もきかなかった時期がありました。

それでも、私たち2人が仲良く一緒にいる姿を見て親も軟化していきました。

日本を離れて改めて感じるのは、結婚だけが家族が一緒に暮らす形ではないということ。

他国に目を向けると、現実的でより合理的なスタイルが既に習慣化され法制化されています。
そういう国では、家族が幸せで問題なく暮らせるのであればそれでいいじゃないか、という考え方が受け入れられています。

結婚する、しないはカップルの自由です。どちらが良い・悪いではなく、どちらもアリだということを許容できる社会が望ましいと私は考えます。

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