つがる市にあるベンセ湿原のニッコウキスゲが見頃を迎えているという昨夜のニュースを見て、久々の好天を逃さず、さっそく花好きな母と行ってきました。
ベンセ湿原は以外と知られていない名所
近場にこんな湿原があることを知ったのは10年位前。それまで一度も足を運んだことがなかったんです。初めて行ったときは、たまたまノハナジョウブが一面に咲き乱れて圧巻でしたが、ニッコウキスゲの群生を見るのは今日が初めて。以外と知られていない名所です。
ベンセ湿原は、青森県津軽半島の西海岸にある湿原で、つがる市にあります。
津軽半島の鰺ヶ沢町から十三湖へ向かう広域農道沿いにありますが、この農道は通称「メロンロード」と呼ばれていて、一帯にはメロンとスイカ畑が広がり、夏の収穫時期になると道路沿いに農家直営の露天が出ます。ここのメロンとスイカは絶品なのでおすすめです。
つがる市には広大な丘陵地帯があって、大小の湖沼群が点在しています。その中で平滝沼、大滝沼、ベンセ沼に囲まれた湿原が「ベンセ湿原」。標高約20m、面積約23haの広さで、津軽国定公園を代表する湿原の一つです。学術的にも貴重な湿原だというのも今回観光パンフレットで知りました。
ベンセ湿原は、学術上貴重な海岸低層湿原及び中間層湿原(苔状が幾層も重なってできた湿原)で、面積は約23ha。6月中旬にはニッコウキスゲが咲き乱れて一面が黄色に染まり、7月上旬ころになると、ノハナショウブの大群落で一帯は黄色から紫へと変わります。さまざまな草花が咲き誇るこの湿原は、1983年、日本自然百選に指定されました。
(出典: つがる市HP)
今年、5月下旬から咲き始めたニッコウキスゲは近年になく花の数が多いらしく、今月中旬まで楽しめるということ。花が咲き乱れる期間が短いので、タイミングを逃すとお目にかかるのはなかなか難しいのです。
ニッコウキスゲ (日光黄菅) は、ユリ科の植物で、花は濃い橙黄色で朝方に開花すると夕方にはしぼんでしまう一日花なんですが、先端に複数のつぼみをつけるので、次々と開花します。
平日の午前中早めに出かけたので、まだ見物人は来てないだろうなと予想していたら、大きなカメラとレンズを構えた写真愛好家があちこちに陣取っていました。
「津軽富士」の異名を持つ「岩木山」。てっぺんに雲がかかってましたが、いつ見てもべっぴんさん。
いや~、気持ちよかった。鳥のさえずりを聞きながらの木道の散策はホント心地よかったです。天気も良かったので、青い空に黄色の花々が映えていました。母も大満足。このままお盆過ぎまで日本に滞在することにしたので、7月になったらノハナショウブ (野花菖蒲) の群生を見られるのが今から楽しみです。
私たちが帰る頃には、平日ながらぞくぞくと地元民や個人・団体観光客の車が停車しはじめ、あっというまに駐車場は満杯に。休憩所でお茶をごちそうになり、おばちゃんたちとしばしおしゃべりを楽しんだ後、ベンセ湿原を後にしました。
つがる市は地味ながら見どころ多いよ
毎年、つがる市の見どころをボランティアガイドが案内する (臨時の) 定期観光バスツアーが運行されています。その中にベンセ湿原も含まれているので、遠方からの観光客はこのバスツアーを利用するのもいいかもしれません。今年の運行期間は5/30~6/16なのでもうすぐ終わってしまいますが、来年以降の参考にどうぞ。私も参加してみたいです。
つがる市には、ベンセ湿原以外にも、、亀ヶ岡遺跡、最終氷期埋没心、高山稲荷神社、西の高野山 弘法寺、日本最古のリンゴの木、温泉など、地味ながらも見どころがけっこうあります。
田舎なので観光の交通手段は限られていますが、つがる市の観光の詳細は下記を参考にしてください。
■交通: JR木造駅より車で約20分
■つがる市HP: http://www.city.tsugaru.aomori.jp/index.html
■問い合わせ: つがる市商工観光課 0173-42-2111(内線431)